原作・総監督 河森正治 コメントインタビュー①
Q1:AKB48をモチーフにすることでの物語の魅力とは。
「AKB0048」は、AKB48という最先端アイドルグループの未来の姿をかりて綴る少女たちの汗と涙の物語です。一見アイドルものに見えるかもしれませんが、その要素を入れつつも、全く別ジャンルの作品だと思って作っています。
あえていうなら、少女達の「青春スポ根」ストーリーです。
現実のAKB48は、華やかなステージの裏で、ハードなレッスン、超過過密スケジュール、センター争い、総選挙という名の公開人気投票、
1日何千人ものファンたちと誠意をもって触れ合う握手会・・・
取材をすればするほど、舞台背景を未来の戦場にしておいて正解だったと思い知らされました。
肉体的にも精神的にもギリギリまで追い詰められながら、自分自身と戦っている少女達が200人以上もいる。
しかも、彼女たちは常に自分で考えることを、自分とは何者であるかを問い続けることを求められています。
命令に完璧に従う、完璧に歌やダンスをマスターする、それだけでは生き残れない世界。
メンバー同士の中でせめぎ合い、運営する大人たちとの間でもせめぎ合い、多くのファンたちに励まされながらも、せめぎ合い、自分自身で個性を見つけ、
自分のポジションを確立していこうと、もがく者達・・・・
激しいカオスの中から次々と連鎖反応的にドラマが生み出されていく――それは物語を作るものにとって、大きな鉱脈であり、
そのドラマの数々を目の当たりにしたとき、シリーズ構成、脚本の岡田さん、監督の平池さん、キャラクターデザインの江端さんをはじめ、
サテライトスタッフと共に、今回はガチで直球の物語が作れると確信しました。
4月29日から始まる「AKB0048」。
「アニメーション」が、どこまで面白くなれるのか、その新たな可能性と熱きドラマをご期待下さい。
Q2:襲名制をはじめとする斬新な世界観について(近日更新予定)